
Anthony Gerace exhibition
「Frances, or Something Similar」
presented by 3rd gallery
2025/4/25(金) – 4/27(日)
12:00-21:00
at Pulp (大阪市西区南堀江1-14-14-103)
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アーティスト/イラストレーター Anthony Geraceの個展を開催いたします。

Anthony Geraceは英国在住のカナダ人アーティスト。
彼の作品は主に、物やイメージに与える時間の影響に関係している。「コラージュは伝統的に、システムに抵抗するメディアである。コラージュという形式の包括的なコンセプトは、過去のイメージを新しいアート作品に再構成するというもので、数学的、幾何学的、美学的、概念的な連続性の概念に反しており、体系化することは不可能である。」
コラージュを類型論という観点から考え始め、反復することによって、硬直したシステムがいかにしなやかになるかを試し最小限の変化で、あるいは変化させることによって、どのように意味を導き出すことができるのか。 同じことを繰り返すことが戦略なのか、袋小路なのか、あるいはそのどちらでもないのか、その両方なのか。異なるソースを使って同じイメージを作ることの意味を見る。ジェラスのコラージュは30年代、40年代のアヴァンギャルド運動を思い起こさせるし、彼の写真シリーズ「American Homes」、「Some Cities and Mountains」は、70年代のアメリカ写真の古典や、彼の生まれ故郷であるトロントの北アメリカの風景に影響を受けているようだ。しかし、ジェラスは、前に行われたことの平易なコピーや繰り返しを制作することはない。彼は、教訓を学び、それを代謝し、そして彼の現代的な視線を通して見たものすべてを翻訳することができるのだ。花や華やかな肖像画の画像を正方形に変換し、新しいタイル状の構図に再構成している。
また、写真と切り刻んだり破いたりした色紙を対比させ、それらを重ねることで、要素を覆い隠すと同時に露わにする作品もある10年以上、物体と具象的イメージの両方における時間の経過の意味合いについて考えてきた」彼にとって、歴史的なものは重要である。
彼は両方の活動を徐々に調和させつつある。写真に対する意識は、”印刷されたイメージを能動的な参加者として “見ることに役立っている。
彼の作品を魅力的なものにしているのは、形式とスタイルに対する絶え間ない実験である。
text by 3rd gallery 川島

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::ARTIST PROFILE::
Anthony Gerace

UK-based artist and illustrator whose practice explores the ways materiality, surface, and cultural semiotics can engage, creating a body of work that is both of a place and at a remove from it, through a combination of archive building, photomontage and site-specific image-making. Photography and collage function less as concrete mediums than as elements in an evolving methodology geared toward the exploration of historicity, the passage of time, and the experience of being outside of oneself. Rather than situating any given series as a collection of “finished pieces”, interest is instead paid to the totality of the work as a durational, ever-evolving process, taking into account location and form without being wholly reliant on either.
Web site:https://www.anthonygerace.co.uk/world
Instagram:@anthonywgerace
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企画:3rd gallery
協力:Pulp 田窪直樹